ロシア連邦国家統計局(ロススタット)によると、ロシアの生産者物価指数(PPI)は、6月に0.1%下落した後、7月には前月比2.5%下落した。2カ月連続の下落となり、工業製品の価格モメンタムは大きく悪化した。PPIは、税金と輸送費を除き、国内生産者が工場出荷時点で受け取る販売価格を測定する指標である。7月のPPI上昇率は前年同月比6.6%とプラスを維持したものの、6月の10.5%から低下した。前年同月比では高い上昇率を示す一方、前月比では大幅に下落しており、工業製品の価格環境が不安定であることを示している。下落の背景には、国内受注の減少、対外貿易上の制約、商品価格の安定、為替変動、サプライチェーンの圧力緩和などがある可能性がある。下落が続けば、消費者物価上昇率はなお目標を上回っているものの、ロシア中央銀行へのインフレ圧力は弱まる可能性がある。また、製造業者の利益率の縮小、投資の低迷、生産の減速を示唆する可能性もある。投資家は、7月の下落が一時的な調整だったのか、それとも長期的な下落の始まりなのかを見極めるため、今後の経済指標を注視する。これらは輸出収入、ルーブル相場、ひいてはロシア経済全体の動向に影響を及ぼす可能性がある。