ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が次回の政策会合で利上げに踏み切るとの見方が市場で強まるなか、ニュージーランドドルは主要通貨に対して上昇した。直近の取引でNZD/USDは0.4%高の0.6150ドルとなった。一方、1-3月期の年間インフレ率は4.7%に達し、RBNZの1~3%の目標レンジを上回ったほか、雇用統計も予想を上回り、景気が完全雇用に近い状態で推移していることが示唆された。トレーダーは5月下旬の利上げ確率を高く見積もり、今後12カ月間の累積利上げ幅を75ベーシスポイント織り込んだ。ただし、正確な会合日はRBNZの公式日程で確認されていなかった。ニュージーランドドルは、米ドル安、米国債利回りの低下、中国が8月の1年物および5年物ローンプライムレートをそれぞれ3.35%と3.85%に据え置いたことからも支援を受けている。利上げが一連のものとなる可能性を示すシグナルが発せられれば、上昇が続き、キャリートレードの資金流入を引き付ける可能性がある。一方、ハト派的なサプライズ、世界的な成長の鈍化、地政学的緊張、またはリスクセンチメントの悪化は、反落を招く可能性がある。通貨の先行きは、ニュージーランドのインフレおよび雇用統計、RBNZの発信、米連邦準備制度の政策、商品価格、輸出企業の競争力にも左右される。