豪州のインフレ期待、8月に4.9%へ上昇 RBAに難題

メルボルン研究所の月次調査によると、豪州の家計が予想するインフレ率は、2026年7月の4.7%から8月には4.9%へ上昇した。2カ月連続の低下から反転し、5月以来の水準に戻った。この指標は、消費者が今後12カ月間に予想する物価の中央値の変化率を示すもので、豪州準備銀行(RBA)の目標レンジである2~3%を上回っている。ただ、2023年初めに記録した6.8%のピークは下回っている。基調的な物価圧力も高止まりしており、6月の刈り込み平均CPIは前年同月比3.6%上昇と、2024年9月以来の高い伸びとなった。RBAのミシェル・ブロック総裁は、インフレは依然として高すぎると述べ、中東紛争に関連した商品価格の変動による上振れリスクを強調した。クリストファー・ケント総裁補は、引き締め的な金融政策が意図した通りに機能しているとし、金融環境の抑制的な設定が需要を圧迫し、インフレ率を目標に戻す助けになっていると述べた。今回の上昇により、RBAが政策金利を4.35%でより長期間据え置くとの見方が強まり、利下げの時期や豪ドル、債券利回りに影響を及ぼす可能性がある。1カ月分のデータだけではトレンドを確立できないものの、今回の結果は、経済成長を阻害することなくインフレを低下させる難しさを浮き彫りにしている。

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