欧州委員会の速報値によると、ユーロ圏の消費者信頼感は8月、予想のマイナス16.3および7月のマイナス16.2を上回り、マイナス15.5に改善した。これとは別に、デンマーク統計局によると、デンマークの消費者信頼感指数は7月の改定値マイナス14.7からマイナス13.1に上昇し、6月のマイナス15.3に続いて2カ月連続の改善となった。今回の数値は、インフレ鈍化の兆しが見え始めたことを背景に、家計の悲観姿勢が小幅に和らいだことを示唆する。ただ、消費者は依然として経済全般や高額商品の購入に慎重である。デンマークでは、個人の財務状況に対する見方と12カ月先の見通しが改善した一方、経済に対する評価と大型商品の購入意欲は低調なままだった。消費者信頼感は、個人消費の先行指標として注視されている。個人消費はユーロ圏GDPの半分超、デンマークGDPのおよそ半分を占める。8月のデータは経済成長を一定程度支え、欧州中央銀行(ECB)による積極的な利下げへの期待を抑える可能性がある。ただ、アナリストは、1カ月の改善だけでは持続的な回復が確立したとはいえないと警告している。インフレ、地政学的緊張、エネルギー価格、今後のECBの政策決定は、引き続き景況感に対する主要なリスクである。