グレースケールは、Zcash Trustを現物ETFへ転換するため、米証券取引委員会(SEC)に5回目の修正届出書を提出した。これにより、Zcashに直接連動する米国初の現物ファンドとなる可能性があるほか、プライバシー志向のデジタル資産に特化した初の規制対象ETFとなる可能性もある。提案されている商品は「The Zcash ETF」に改称され、NYSE Arcaに上場し、最新の届出書ではZCHのティッカーで取引される予定だが、以前の資料ではティッカーはZCSHとされていた。8月21日付の8-Kによると、規制当局の承認を前提に、8月25日頃から受益証券の取引を開始する可能性がある。ファンドは受益証券の設定と償還を継続的に行い、年2.5%のスポンサー手数料を徴収するほか、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンをトランスファーエージェント、Coinbase Custody Trust Companyをカストディアンとして利用する。信託の運用資産は2億6000万ドル超、保有するZECは約39万1000~39万3000枚である。一方、Digital Currency Groupの子会社(以前はDCG International Investmentsと説明されていた)から約20万ZECを拠出する可能性についても協議が行われている。既存の信託は2021年以降、OTCQXで取引されており、これまで純資産価値から大きく乖離することがあり、プレミアムは最大240%、ディスカウントは最大55%に達した。Zcashはゼロ知識証明を利用して取引参加者と取引額を秘匿しており、この機能が規制当局の監視を招き、一部の法域では取引所からの上場廃止につながっている。