オーストリアの7月HICP、月次インフレ率で報道が食い違う 年間上昇率は2.7%に

オーストリアの7月の消費者物価調和指数(HICP)データには、2つの記録の間で食い違いがある。新しい報告書では、物価が前月比0.4%下落し、予想と一致したとしている一方、古い報告書では、6月比で0.3%上昇したとしている。古い報告書はまた、年間HICPインフレ率を2.7%としており、市場予想の2.6%や、ユーロ圏の7月速報値2.6%を上回っている。一方、新しい報告書は、年間インフレ率がプラスを維持し、減速が続いたとしているものの、具体的な数値は示していない。新しい報告書では、月次の下落について、エネルギー価格の低下と、パッケージ旅行費用の季節的な値下がりが要因だとしている。両方の報告書は、食品を根強い圧力の要因と指摘しており、新しい報告書はコアインフレ率が総合インフレ率を上回ったとしている。ユーロ圏全体で2%のインフレ目標を掲げる欧州中央銀行(ECB)は、利上げを停止または減速させるかどうかを検討する中で、引き続きデータに基づく政策運営を続けるとみられている。新しい報告書では市場の反応は限定的で、ユーロは安定し、オーストリア国債利回りもほぼ変わらなかった。一方、古い報告書は小幅な変動にとどまると見込んでいた。投資家はユーロ圏全体のHICPデータを待っている。サービス、食品、コア価格の根強い上昇圧力、エネルギー価格の変動、低調な成長、累積的な物価上昇がオーストリアの家計に及ぼす影響は、引き続きリスクとなっている。

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