韓国3大通信キャリア、「AI for All」の運営事業者枠を巡り競争

韓国の3大移動通信キャリアは、政府主導の「AI for All」構想の運営事業者への選定を巡って競争している。飽和状態にある通信市場を越え、AI変革やインフラ事業へと事業の軸足を移す狙いである。SKテレコムは、約2250万のモバイル加入回線、全国のオンライン・オフライン販売網、月間アクティブユーザー数1000万人の「A.」サービス、6880億パラメータのA.X K2モデル、インフラ子会社SK Hyperを強調している。同社のコンソーシアムには、検索、金融、モビリティ、コンテンツ、教育、ヘルスケア、AIインフラ、セキュリティにまたがる企業が参加する。KTは、通信、クラウド、AIプラットフォーム事業に加え、生活サービス、AIモデル、インフラ分野のパートナーを組み合わせた16社のエコシステムを主導している。LGユープラスは、大規模なユーザー環境でのテストと品質検証に注力する。LG AI Research、LGエレクトロニクス、LG CNSが、モデル、デバイス接続、システムインテグレーションの能力を提供し、ヘルスケア、金融、雇用、国産NPU開発分野のパートナーも加わる。科学技術情報通信部は今月、書類審査とプレゼンテーション審査を通じて2~3社の運営事業者を選定する計画で、9月下旬にベータサービス、12月に正式サービスの開始を見込んでいる。この構想では、GPUインフラや運営費に対する政府の部分的な支援に加え、大規模なユーザーデータを取得し、AIサービスの商業的な競争力を検証する機会が提供される。韓国がニューラルネットワークの計算に最適化されたAIチップである国産NPUを通じて、海外製GPUへの依存度を下げようとする中、AIの導入領域はチャットボットからエージェント(複数段階のタスクを実行するソフトウェア)、建物、ロボット、物流へと広がっている。業界の競争軸は、モデルの規模だけでなく、半導体の選択、インフラ効率、産業分野への導入、AIエージェントのガバナンスへと移りつつある。

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