
「マッドマネー」司会者は、根強いインフレ、AI関連の企業借り入れ、巨額の政府債務が金利を高止まりさせ、米国債の買い戻し拡大にもかかわらず株式に圧力をかけていると述べた。
インフレ懸念、巨額の政府借り入れ、AI関連の企業債務発行の急増が金利に上昇圧力をかけ続けていることから、米長期国債利回りは高止まりしており、CNBCのジム・クレイマー氏は投資家が債券市場を無視できないと警告している。10年債利回りは2月に4%を下回っていたが、20カ月ぶりの高水準である4.75%に近い4.7%近くまで上昇した。一方、30年債利回りは最近5.3%を上回り、今月初めに実施された30年債入札で前月より需要が弱かったことを受け、約20年ぶりの高水準となった。金利上昇は投資家資金をめぐって株式と競合し、将来利益の現在価値を低下させることで株式に重しとなっており、S&P500種株価指数は直近7取引日のうち5日で下落した。米財務省は長期債の買い戻し計画を2倍以上に拡大し、2026年9月9日から11月4日まで、1回当たりの10~30年債の買い戻し上限を20億ドルから少なくとも40億ドルに引き上げた。利回りと株価は一時的に改善したものの、その後、金利は再び上昇した。クレイマー氏は、国の債務が40兆ドルに達する中、財務省だけでは問題を解決できず、持続的な安心感を得るにはインフレを抑制する必要があると述べた。その一環として、イランとの戦争に関連した原油価格の高止まりを背景に、ホルムズ海峡を再開することも挙げた。また、テクノロジー企業がデータセンター向けに多額の借り入れを行っているため、米国債はハイパースケーラーの社債とも投資資金を競うことを強いられている。シタデル・セキュリティーズは買い戻し拡大を、ドルを弱めインフレを押し上げる可能性がある金融抑圧と呼んでいる。さらに、ベッセント財務長官が買い戻しの資金調達に財務省一般勘定から約1兆ドルを引き出す可能性があるとの報道も、ドル安懸念を強めている。