ニュージーランド統計局が2025年第4四半期の季節調整済み小売売上高数量について、前期比0.8%減と報告したことを受け、ニュージーランドドルは火曜日、主要通貨に対して小幅に下落した。減少率はエコノミスト予想の0.3%減を上回り、3四半期連続の減少となった。米ドルに対して2カ月ぶりの高値圏にあったNZドルは、ロンドン時間の取引中盤までに0.4%下落し、0.6125ドルとなった。燃料と自動車の販売を除くコア小売支出は0.6%減少し、生活費上昇の圧力を受けて家計が必需品を優先するなか、広範な弱さを示した。ASB銀行のエコノミストは、この統計によりニュージーランド準備銀行(RBNZ、ニュージーランドの中央銀行)による追加緩和の可能性が高まったと指摘した。RBNZは2025年8月以降、政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを125ベーシスポイント引き下げ、3.25%としている。市場では、3月の政策会合でさらに25ベーシスポイント引き下げられる確率を70%織り込んでおり、実施されれば金利は3.00%となる。投資家が低調な経済指標をおおむね予想していたため、NZドルの下落は限定的となった。また、リスク選好の改善と米ドル安も支援材料となった。NZドル/米ドルは0.6100のサポートを試しており、これを下抜ければ0.6050が視野に入る一方、上値抵抗線は0.6180にある。次回のRBNZの政策決定に加え、雇用統計とインフレ統計が、同通貨の中期的な方向性にとって重要となる。NZドル安は輸出業者を支援する可能性がある一方、輸入コストを押し上げ、インフレ圧力を強める可能性もあり、RBNZは景気支援と物価圧力の再燃とのバランスを取る必要がある。