メキシコの2026年第2四半期GDP速報値は前期比1.4%増となり、第1四半期の0.3%減から再び拡大に転じた。7月に国立統計地理情報院(INEGI)が発表した速報値1.5%をやや下回り、前年同期比成長率は2.1%だった。第1次産業が前期比2.4%増とけん引し、サービス業は前年同期比2.4%増となった一方、鉱工業は建設の低迷と外需の鈍化を背景に、前年同期比1.5%増にとどまった。これは、緩やかで内需主導の回復を示している。6月のGDPは前月比0.1%減となったが、前年同月比では2.8%増だった。インフレ率は再加速し、8月前半の消費者物価指数(CPI)は前年同期比3.26%、コアインフレ率は3.93%となった。いずれもメキシコ銀行の目標である3%±1ポイントの範囲内にあるものの、インフレ圧力が根強いため、政策金利を6.50%に据え置いた同行は金融引き締めに傾きつつある。予想を下回るGDPと物価上昇の強さが金融政策の見通しを複雑にしており、発表後も市場は成長と世界貿易をめぐるリスクを慎重に織り込んでいる。ペソは比較的安定している。