ドイツのラース・クリングバイル財務相は、米国のトランプ大統領がイランで展開する戦争によって引き起こされた不確実性を背景に、世界の債券利回りが上昇していると述べた。ドイツの30年国債利回りは3.79%に達し、2011年以来の最高水準となった。一方、米30年国債利回りは8月中旬に5.33%を上回った。原油価格は1バレル=91ドルを超えて上昇し、インフレ期待を押し上げ、債券売りの一因となった。ドイツはまた、イラン紛争に関連するエネルギー価格ショックを理由に、2026年から2030年までの税収見通しを約700億ユーロ、約820億ドル引き下げた。市場の圧力により政府、家計、企業の借り入れコストが上昇する一方、エネルギーの供給側ショックを解消しないまま高金利が需要を弱める可能性があるため、中央銀行の政策運営は難しくなっている。クリングバイル氏の発言は、ドイツとワシントンの外交的な摩擦が高まっていることも浮き彫りにした。ロイター通信に情報筋が語ったところによると、発言があった時点でワシントンは各国に対し、イランとの関係を断たなければ自国企業がドルを基盤とする金融システムから締め出されるリスクがあると警告する予定だった。米国とイランは数週間にわたり互いの軍に対する空爆を実施していないが、6カ月に及ぶ紛争の終結をめぐる両国の最後の公式対面協議は6月に行われた。一方、ホルムズ海峡では船舶への攻撃が続いていた。