エヌビディアは、AIデータセンター向け電力インフラを開発するテキサス州拠点のランシウムに最大30億ドルを投じる。これは、半導体と並び、電力の確保が重要な制約要因になりつつあることを浮き彫りにするものである。初回20億ドルの投資で、エヌビディアは約20%の株式持分を取得し、ランシウムの企業価値は約100億ドルとなる。残る10億ドルは、新たな送電網接続などの業績目標の達成に連動する。ブラックストーンのポートフォリオ企業であるランシウムは、土地と電力容量を建設・管理し、データセンター自体を運営するのではなく、事業者にリースしている。同社のポートフォリオには、リース済みの電力容量40億ワットと、電力供給が可能な土地を15ギガワット超開発する計画が含まれる。テキサス州アビリーンにある同社の中核施設、1000エーカーのクリーン・キャンパスは、オープンAIやオラクルなど大手テクノロジー企業が関与するスターゲートAIイニシアチブで初めて稼働した拠点であり、すでにテナントのクルーソーを受け入れている。エヌビディアは、GPU密度の向上と送電網の状況に応じた電力利用を目的とするDSXリファレンス設計を用い、ランシウムの各キャンパスにフルスタックのAIファクトリープラットフォームを導入する。一方、ランシウムは2027年の株式公開を検討していると報じられている。