新発10年物国債利回りは25日午後に2.890%まで上昇した後、26日午前には0.010%ポイント低下して2.880%となった。原油価格の下落が日本のインフレ懸念を和らげ、債券買いを支えた一方、ポジション調整の売りや利益確定売りが上昇を抑えた。投資家は、27日に予定されている日銀の氷見野良三副総裁の講演を前に、様子見姿勢を取った。日本のイールドカーブは徐々にフラット化している。金融政策の影響を受けやすい中期ゾーンの利回りが、日銀の早期利上げ観測を背景に相対的に大きく上昇する一方、超長期債の利回りはより小幅な上昇にとどまっているためである。これは、財政拡張への懸念や根強いインフレによって超長期債の利回りが上昇している米国や英国で、カーブがスティープ化しているのとは対照的である。投資家は、現在の利回りが日銀の政策見通しをすでに織り込んでいるかどうかを見極めるとともに、米金利、日本の財政状況、原油価格、そして10年物利回りが3%を上抜けるかどうかを注視している。