シタデル・セキュリティーズでマクロ戦略責任者を務めるフランク・フライト氏は、米国債投資家にとって厳しい夏になると警告していた見方から、リスクのバランスが長期国債の上昇を支持するとの見方に転じた。同氏は、特にトレンドフォロー型の商品投資顧問の間で弱気ポジションが積み上がっていることと、インフレ指標が改善していることを指摘した。シタデルのクロスアセットモデルによると、成長と金融政策をめぐるシグナルが類似していた2003年以降の過去64期間では、その後120日間に利回りが低下したケースが71%に上り、平均低下幅は0.25ポイントだった。この見通しは、30年物米国債利回りが約20年ぶりの高水準に上昇したことを受けたものだ。上昇の背景には、インフレと財政をめぐる懸念に加え、人工知能(AI)インフラへの資金を調達するためのテクノロジー企業による多額の社債発行がある。スコット・ベッセント財務長官は、10年から30年で償還を迎える米国債の買い戻しを拡大すると述べている。