日本銀行の田村直樹審議委員は、出席しない植田和男総裁の代理として、8月27~29日に米ワイオミング州で開催されるジャクソンホール会議に出席する。日銀は植田総裁の欠席理由を明らかにしておらず、現時点で田村氏の記者会見も予定されていない。田村氏の参加が注目を集めているのは、同氏が日銀で最もタカ派な政策委員の1人とみられており、日本の政策金利は名目中立金利である2%前後に向けて引き上げるべきだと主張してきたためである。田村氏は、数カ月ごとに25ベーシスポイントずつ利上げする案を示している。市場は、段階的な金融引き締めを経て、日銀が早ければ9月会合で利上げに踏み切る可能性を示す手掛かりを探っている。田村氏の発言は円相場や日本国債利回りに影響を及ぼす可能性があるものの、植田総裁の欠席自体は、政策を示すシグナルとは広くみなされていない。