小麦先物は急伸を続け、シカゴ価格が3年ぶりの高値に達したほか、ユーロネクストの指標価格も1カ月ぶりの高値を付けた。ロシア・ウクライナ戦争のさらなる激化に備える動きが広がっており、黒海の穀物輸送はほぼ停止している。ユーロネクストの12月限は、249ユーロまで上昇した後、0.6%高の1トン当たり246.75ユーロとなった。249ユーロは7月24日以来の高値である。シカゴ小麦は一時2.6%上昇。前回の6.4%高(上限値幅まで上昇するストップ高を含む)に続く動きで、今月の上昇率はおよそ19%に達している。ロシアが和平協議の停滞を受け、インフラを含むウクライナへの攻撃を強化する準備を進めているとの報道を受け、市場心理が変化した。ウクライナの今季の農産物輸出は、従来の予想に比べて半分超減少する見通しである。一方、ロシア産小麦の8月の輸出は前年同月比で50%超減少すると予想されている。ロシアとウクライナは合わせて世界の小麦輸出の4分の1超を占めており、輸入国はより割高な代替品を探さざるを得ず、食料インフレのリスクが高まっている。