電通総研は、伊藤忠商事(8001.T)が設立した法人であるVIC LLCによる公開買付けを取締役会が支持し、株主に対して1株2880円で応募するよう推奨した。買付総額は約2151億円、約13億ドルとなる見通しで、国内外の競争法上の承認を条件に、2026年11月上旬に開始し、20営業日間実施する予定である。VICは発行済み株式の38.22%に相当する934万400株以上を買い付ける方針で、上限は設けない。61.78%を保有する電通グループ(4324.T)は応募せず、その保有比率を維持する方針である。取引が完了すれば、電通総研は上場廃止となり、電通グループと伊藤忠グループによる非公開の合弁会社が設立される。今回の取引は、親子上場を解消するとともに、伊藤忠商事および伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)との協業を通じて、デジタルおよびITサービス事業を強化することを目的としている。8月27日の終値に対する5.15%のプレミアムと、公開買付けの最低応募株数は、少数株主から注目を集めることになる。