ウォーシュFRB議長のインフレ姿勢、9月利上げ観測とトランプ大統領との対立リスクを高める

  • ケビン・ウォーシュ議長のジャクソンホール講演、追加の金融引き締めの必要性を示唆。
  • CME FedWatchで9月FOMCの利上げ確率が35.7%から57.4%に急上昇。
  • 財務省との対立が激化する中、ドルは上昇し、金は3%超下落。

米連邦準備制度のウォーシュ議長はジャクソンホールで、追加の金融引き締めと、政策金利のさらなる引き上げの可能性を示唆した。発言後、CME FedWatch Toolによると、9月のFOMC会合で0.25パーセントポイント利上げが実施される確率は35.7%から57.4%に急上昇し、2年物米国債利回りは0.12パーセントポイント上昇した。ウォーシュ議長は、基調的な物価動向が大きく改善したと結論付けるのは難しいと述べ、なお取り組むべき課題があると指摘した。また、個人消費支出(PCE)物価指数は5年以上にわたって2%の目標を上回っていると述べ、インフレを目標に戻す必要性を強調するとともに、短期金利を主要な政策手段とする姿勢を改めて示した。こうした発言により、利下げ、長期国債の買い戻し拡大、市場介入の可能性を排除しない姿勢を支持する一方、ウォーシュ議長は引き締め的な状況に反論し、金融政策以外の手段には慎重な姿勢を示す、ベッセント財務長官との政策上の対立が鮮明になった。ウォール街ではウォーシュ議長を支持する声が強まり、ブルームバーグは7月のFOMCで落第点を付けられた同議長がジャクソンホールでA評価を得たと報じ、MarketWatchは同議長のメッセージへの信頼が高まっていると指摘した。ドルは上昇し、金は3%超下落して4,454.28ドルとなったほか、FRBの独立性と政権の意向を巡る緊張が高まった。市場は現在、G20会合、金曜日の雇用統計、各中央銀行の政策決定に注目している。

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