ウォルマートは、同社の薬局が違法な規制薬物の処方箋を数十万件調剤し、オピオイド危機を助長する中で、疑わしい注文を米麻薬取締局(DEA)に報告しなかったと司法省が主張する訴訟を解決するため、5000万ドルを支払う。今回の和解により、規制物質法に基づき2020年に提起された連邦訴訟が終結する。検察側によると、ウォルマートが薬局に推定3750万件の規制薬物の注文を発送していた約4年間に、同社がDEAに報告した疑わしい注文はわずか204件だった。検察側は、薬剤師が懸念を示した後も、コンプライアンス担当者が、ピルミルの処方医と結び付いた無効な処方箋の調剤を意図的に認めていたと主張した。合意に基づき、ウォルマートは従業員や患者が違法な調剤の疑いを報告できるホットラインを設置し、薬局の調剤活動を監視するとともに、不適切な処方が疑われる医師を審査する制度を整備しなければならない。DEAのシェリ・オズ次官補は、今回の和解により、薬局が違法な調剤を特定して防止しなければならないことが明確になり、安全策の強化を目的としたコンプライアンス上の義務が定められたと述べた。ウォルマートはこれまでにもオピオイド関連の和解を経験しており、州・地方政府による訴訟については2022年に和解した。金額は報道によって31億ドルと13億ドルに分かれており、残る連邦政府以外の訴訟は別件である。他の薬局チェーンも大規模な州との和解に至っており、2023年にはクローガーが12億ドルで合意した。報道で引用された米疾病対策センター(CDC)の統計によると、1999年から2023年までに米国で処方薬が関与した過剰摂取による死亡は約80万6000人に上る。さらに、1999年以降の後年分を含めたオピオイド関連死の広義の集計では、より多い数字となっている。