米7月雇用者数、労働市場の冷え込みで2万3000人減

  • 米国の7月の非農業部門雇用者数は2万3000人減少した。
  • ベンチマーク改定により、2026年3月までの雇用者数は7万9000人下方修正された。
  • 5月と6月の雇用者数は、それぞれ6万6000人と3万7000人下方修正された。

米国の7月の非農業部門雇用者数は2万3000人減少し、数カ月ぶりに明確な減少に転じた。2023年と2024年の力強い伸びから採用が大幅に鈍化する中、労働市場の冷え込みを裏付ける形となった。年初来の雇用増加数は月平均で約6万人となっている。米労働統計局(BLS)は、5月の雇用者数を6万6000人、6月を3万7000人、それぞれ下方修正した。また、8月28日には暫定的な年次ベンチマーク改定を発表し、2026年3月までの12カ月間の雇用者数を7万9000人、月平均で約2万3000人下方修正した。これはわずか0.1%の下方修正にとどまるものの、これまでの見出しが示唆していたよりも軟調な状況を示している。このベンチマーク期間の民間部門雇用者数は17万8000人下方修正され、その内訳は小売業が15万4600人、教育・医療サービスが9万6000人、製造業が6万7000人の下方修正となった。一方、政府部門の雇用者数は9万9000人上方修正された。3月までの月平均増加数は、従来の推計の1万8000人から約1万1000人に減少した。最近の統計では、医療が月2万2600人から5万5000人の雇用を増やしており、引き続き突出している。一方、レジャー・接客業、小売業、政府部門は弱含んでいる。企業が慎重姿勢を維持する中、採用率は3.3%近辺で落ち着いているが、解雇は歴史的な低水準にとどまり、週間の新規失業保険申請件数は20万3000件から20万7000件の狭い範囲で推移している。退職者の増加と移民取り締まりの強化を背景に労働力人口が縮小する中でも、7月の失業率は4.1%にとどまった。最終的なベンチマーク改定値は2027年2月に発表される予定で、8月の雇用統計では約6万5000人の雇用増加が見込まれている。報告上の採用が弱まれば、米連邦準備制度による利下げ観測が強まる可能性がある一方、労働力人口の縮小がインフレ圧力を高める可能性もある。

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