Wileyの学術誌「Sustainable Development」に掲載された研究は、ロブスタ種のコーヒーが他の品種よりも気候変動に耐えられるとの見方に異議を唱えた。筆頭著者で、英国王立植物園キューの作物・地球規模変動部門の上級研究責任者であるアーロン・デービス氏は、ロブスタ種の優れた耐性に対する認識を、誤った研究に根差した「インターネット神話」と表現した。論文によると、これまでの評価は干ばつへの耐性の低さを見落とし、灌漑農場を最適な栽培地域として扱うなどの手法に依存していた。研究では、ロブスタ種はアラビカ種よりも耐暑性が高い一方、ブラジル、ベトナム、インドの生産者は、灌漑なしでは栽培に適した気候条件を欠いていることが分かった。毎年、主にベトナムとブラジルから数千万袋が世界市場に供給され、世界的に需要が増加する中、この研究結果は生産者、取引業者、消費者に影響を及ぼす。論文は、灌漑への依存が収益性、さらには存続に関するリスクを生み出すと警告した。特に一部地域では、すでに深刻な水不足に直面している。デービス氏は、世界のコーヒー供給が長期的に生き残るには、大規模な構造的・制度的変革が必要だと述べた。