セイラー氏の投稿で、Strategyが2カ月間の停止後にビットコイン購入を再開するとの思惑浮上

セイラー氏の投稿で、Strategyが2カ月間の停止後にビットコイン購入を再開するとの思惑浮上

51億ドルの準備資金を積み上げ、6月22日以降購入を停止していたStrategyの会長は、保有資産が含み益に戻るなか「We’re Back」と投稿した。

BTC

ファクトチェック

中核となる事実上の主張は裏付けられている。Xの投稿(2094033266906955896)にはセイラー氏の謎めいた正確な文言が示されており、SECの8-K提出書類は、最後に開示された購入から2カ月超の間隔が空いているとの記述を裏付けている。ただし、この投稿からStrategyが再びビットコインを購入したことを確認する情報は得られず、購入再開を示唆する見出しは未検証である。準備資産とSTRC価格の詳細は二次情報であるCryptoPotatoの報道に依拠しており、入手可能な証拠に基づく限り、Strategyの一次開示による独立した確認は取れていない。

参考:123
要約

Strategyのマイケル・セイラー執行会長は、2026年8月30日(日)、Xに「We’re Back」と投稿し、同社が数カ月にわたるビットコインの財務保有購入停止を終える可能性をめぐる思惑が再燃した。この種の週末の投稿は、月曜日に新たなビットコイン(BTC)購入を正式開示する前兆となった例が繰り返しあるものの、購入規模、目標、時期はいずれも確認されておらず、Strategyもこの投稿以上の説明をしていない。同社が最後にBTCの取得を報告したのは6月22日で、その後はバランスシートの安定化に軸足を移した。ビットコインの一部を売却して流動性を確保し、後に売却を停止したほか、普通株の大規模な公募増資を実施して51億ドルの米ドル準備資金と、別途15億9000万ドルの現金プールを積み上げた。また、額面価格100ドルを下回って取引されていた優先株STRCの買い戻しにも資金を充てた。STRCは8月29日に一時98ドルまで上昇しており、Strategyは額面価格に近づけるため、引き続き同株を買い戻すとみられる。優先株の配当を約4年分カバーできる資金を確保したことから、新たな資本は追加のドル準備よりもBTC購入に充てられる可能性が高いとみられている。Strategyは現在、上場企業として最大のビットコイン保有企業であり、平均取得原価は1BTC当たり約7万5385ドル、保有量は840,447 BTCに上る。米連邦準備制度のケビン・ウォーシュ議長によるタカ派的なジャクソンホール講演を受け、ビットコインは7万8148ドル近辺で取引され、金曜日の安値を2.5%以上上回った。これにより、同社の財務保有ポジションは数カ月ぶりに含みベースでプラスに戻った。ビットコインのドミナンス(市場占有率)は59.56%で、MSTRの終値は127.31ドルだった。購入再開となれば、財務保有の構築を始めて以来、Strategyの買い増しプログラムにおける最長の空白期間が終了することになる。

用語解説
  • STRC: Strategyの優先株によるデジタル信用商品。100ドルの額面価格を基準とする価格近辺での取引と、配当の支払いを意図している。
  • Bitcoin dominance: 仮想通貨の時価総額全体に占めるBTCの割合。仮想通貨市場全体に対するビットコインの相対的な比重を測る指標として用いられる。