エーオン、KKRからUSIを170億ドルで買収へ

  • エーオンはKKRなどの株主からUSIを買収する最終契約を締結した。
  • 買収総額は170億ドルで、税務上の属性を差し引いた実質額は167億ドルとなる。
  • 取引完了は規制当局の承認を条件に2026年第4四半期を予定している。

エーオンは2026年8月30日に締結した契約に基づき、KKRなどの株主からUSI Insurance Servicesを現金170億ドルで買収することで合意した。税務上の属性約2億7800万ドルを差し引いた実質的な買収額は約167億ドルとなる。ニューヨーク州バルハラに本社を置くUSIは、年間売上高約30億ドル、約200拠点に1万500人超の従業員を擁し、米国で10番目に大きい保険ブローカーとしてミドルマーケットの顧客にサービスを提供している。この買収により、エーオンは2024年の130億ドルのNFP買収に続き、400億ドル超の米国ミドルマーケットへの進出を拡大するとともに、米国の商業用損害保険料の約26%を占めるExcess & Surplus保険へのアクセスを深める。エーオンは全額負債による資金調達を計画し、年間の実行ベースの調整後EBITDAシナジーとして約3億9500万ドルを見込んでいる。また、2027年には調整後1株利益が希薄化する一方、2028年には増益効果に転じると予想しており、債務削減を優先するため、当面の自社株買いを一時停止する。投資家の反応は大きく分かれ、8月31日にはエーオン株が約7%下落する一方、KKRは約2%上昇した。2014年にカナダ年金運用大手ケベック州貯蓄投資公庫(Caisse de dépôt et placement du Québec)とともにUSIを43億ドルで非公開化し、後年にも追加出資を報告していたKKRにとって、今回の売却は2017年の株式投資額に対して約6倍、バランスシート全体の投下資本に対して3.4倍のリターンとなる見通しである。税引き後の売却収入は約33億ドル、取引完了後に見込まれる調整後純利益は約20億ドルとなる。取引完了は規制当局の承認を条件に2026年第4四半期を目標としており、その後、USIの会長兼最高経営責任者(CEO)マイク・シカード氏は、エーオンの社長およびミドルマーケット事業のグローバルCEOに就任する予定である。

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