米国とイランの敵対行為が激化してエネルギー価格を押し上げ、世界の債券利回りが上昇するなか、欧州株は水曜日序盤の取引で軟調な流れを続けた。STOXX欧州600指数は0.54ポイント(0.08%)安の646.92となり、エネルギー株は0.77%上昇した一方、メディア株は1.14%下落した。北海ブレント原油は1バレル当たり95ドルを上回り、オランダの翌月物天然ガス先物は2.3%高の1メガワット時当たり73.85ユーロとなった。同先物は今月25%上昇し、2022年末以来の高水準に達している。欧州のガス貯蔵量が平年を下回っていることに加え、ペルシャ湾からのLNG供給をめぐる不透明感が強まり、カタール産LNGが年末まで供給されない可能性も含め、冬季の供給懸念が高まった。エネルギーコストの上昇と、ユーロ圏のインフレ率が2.9%から3.3%に加速したことを受け、中央銀行が金融引き締め政策を維持するとの見方が強まった。トレーダーは来週の欧州中央銀行(ECB)による0.25ポイントの利上げをほぼ確実視しており、2027年3月までに預金金利が3%となる確率は約40%に上昇した。