スタンダードチャータードは台湾の2026年GDP成長率予想を9.5%から11.5%へ大幅に引き上げた。実現すれば、成長率は2010年以来の高水準となる。また、2027年の予想も5%から6.5%へ引き上げた。今回の修正は、台湾の第2四半期の成長が予想を上回ったことを受けたもので、同行はING、UBSに続き、見通しを上方修正した3行目の外国銀行となった。台湾行政院主計総処によると、第2四半期のGDP成長率は前年同期比12.93%となり、第1四半期の15.4%に続く高い伸びを示した。第2四半期の成長は内需による寄与が一段と拡大し、寄与度は7.3ポイントと成長全体の57%を占めた。純輸出の寄与度は5.6ポイントだった。固定資本投資と個人消費の寄与度は、それぞれ3.1ポイント、2.6ポイントとなった。スタンダードチャータードのトニー・プー氏は、AIが輸出にとどまらず、企業投資や消費、より幅広い国内活動へ波及することで、台湾の成長モデルを変えつつあると述べた。7月の製造業PMIと非製造業PMIはそれぞれ61.5、57.3となり、勢いが続いていることを示すさらなる証拠となった。同行は、台湾が先端半導体製造で優位に立っていることから、米国が新たな関税を導入した場合の影響は限定される可能性があると指摘した。一方、インフレ率の予想は2026年が2.1%、2027年が2%で据え置いた。成長率は高いベースの反動により第4四半期から鈍化すると見込まれるが、スタンダードチャータードは、現時点で経済過熱の兆候はないとして、AIスーパーサイクルが2027年以降も続くと予想している。