イタリア国家統計局(Istat)のデータによると、イタリアのEU基準消費者物価指数(HICP)は8月に前月比0.1%上昇した。この上昇は、7月の下落幅が1%に修正されたことを受けたもので、最近の記録で最大の月間下落とされた動きを反転し、デフレ局面からのテクニカルな反発となった。EU基準の指標は、家計が購入する財・サービスを対象とし、国をまたいだ比較のためにユーロスタットの手法を用いている。8月の前年比インフレ率は、ユーロ圏全体に広がるディスインフレ圧力を反映し、抑制された状態が続くと予想される。この結果だけで欧州中央銀行の短期的な政策姿勢が変わる可能性は低いが、当局者やエコノミストは消費者物価の上昇がより持続的になるかを注視する。エネルギーと食品を除くコアインフレ率は高止まりしており、サービスも基調的な物価圧力の主な要因となっている。家計にとっては、7月の下落後に物価が安定しつつあることを示す上昇であり、市場にとっては、今後の欧州中央銀行の利上げ・利下げ判断をめぐる期待に影響を及ぼす可能性がある。