日銀の金融引き締めにもかかわらず円に下押し圧力、日米金利差が継続

  • 日銀のデータがマネタリーベースの予想を上回る縮小と金融刺激策の正常化継続を示す中でも、円は下押し圧力を受け続けた。
  • 8月のマネタリーベースは前年同月比15.7%減少し、予想の13.5%を下回った。3月の家計消費は前月比0.4%増加した一方、前年同月比では2.3%減少した。
  • コアインフレ率は1年以上にわたり日銀の2%目標を上回っており、トレーダーは米国債利回り、150.00近辺での介入リスク、10月下旬の日銀会合を注視した。

日本銀行(日銀)が正常化を加速させている兆候が示されたにもかかわらず、日本円は下押し圧力を受け続けた。日銀のデータによると、8月のマネタリーベースは前年同月比15.7%縮小し、市場予想の13.5%を上回る減少となった。政府債券などの資産買い入れの縮小や、新型コロナウイルス禍に対応した貸出制度の終了により、日銀のバランスシートが縮小したためである。マネタリーベースは流通通貨と金融機関の日銀当座預金で構成され、その縮小は、日銀が大規模な資産買い入れやイールドカーブ・コントロールを段階的に終了する中で、量的引き締めが進んでいることを反映している。しかし、円相場は引き続き、日米の大幅な金利差、高水準の米国債利回り、日本の財政懸念、世界の市場環境に左右された。報道された取引では、ドル/円は155.5近辺および149.50近辺で推移し、後者は7月下旬以来の安値を更新した。3月の家計消費は前月比0.4%増加した一方、前年同月比では2.3%減少した。また、コア消費者物価上昇率は1年以上にわたり、日銀の2%目標を上回っている。トレーダーは、150.00近辺での介入の可能性、152.00を試す展開の可能性、日本の財政関連発表、10月下旬の金融政策決定会合を前にした日銀の情報発信を注視している。

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