バイナンス創業者のCZ氏は、仮想通貨セクターが史上最も厳しい仮想通貨の冬を乗り越え、基礎的な動向は引き続き堅調であると述べた。香港で開催されたBitcoin Asia 2026で発言したCZ氏は、過去の急落局面以降、市場は大きく成熟したと指摘し、今後について前向きな見方を示した。特に有望な分野として、物理的または金融資産をデジタル化してオンチェーンで表現する実物資産(RWA)のトークン化を挙げた。CZ氏は、トークン化された資産によって時間や国境を越えた取引上の制約を軽減できるほか、小規模・中規模の資産を世界の投資家と結び付けることで流動性を高められると述べた。規制については、アラブ首長国連邦(UAE)を先導役と評価し、米国はステーブルコインと仮想通貨取引所に関する規則の整備を急速に進めていると述べ、日本は仮想通貨に友好的だと評した。香港は急速に成長している一方、シンガポールは他の地域より慎重なアプローチを取っているとした。CZ氏はまた、従来型の中央集権的な仲介業者を介さずに取引できる分散型取引所(DEX)について、過去8年間で技術とユーザーの認知度が大幅に向上したと述べた。同氏の見方では、DEXは現在、仮想通貨エコシステムのより成熟した一部となっており、世界的に規制環境が緩和されれば、次の大きな成長局面を後押しできる可能性がある。発言は、明確な規制、RWAトークン化の普及、分散型金融インフラの強化が、セクターの次の成長段階における重要な原動力になることを示唆した。