AIR、AIエージェント向けセキュリティー基盤に5000万ドルを調達しステルスから登場

イスラエルのスタートアップは、インライン型ファイアウォールで企業内のエージェントを発見し、ツールやプラグインを審査するとともに、自律型ソフトウエアが機密システムにアクセスする中で悪意ある挙動を阻止する。

要約

AIセキュリティーのスタートアップAIRは、AIエージェントを中心に形成されるソフトウエアサプライチェーンを監視・保護するため、ステルス状態から5000万ドルの資金調達とともに姿を現した。同社は、イスラエル軍の情報部隊8200部隊出身のYair Saban最高経営責任者(CEO)とNiv Hoffman最高技術責任者(CTO)が創業した。AIRによると、同社のプラットフォームは企業内で稼働するエージェントを発見し、そのスキル、プラグイン、アドオン、MCPサーバーを継続的に審査するとともに、悪意あるアクションや信頼できない外部ソースをリアルタイムで遮断できる。AIRの調査では、信頼できない外部ソースに関連する公開AIアドオンが1万7800件超確認され、インストール数は約670万件に上った。また、AnthropicやOpenAIの製品になりすました偽のスキルも見つかり、任意のコードの実行に悪用される可能性がある。今回の資金調達について最新の報道では、Sequoia CapitalとGreenoaksが主導したラウンドと説明されている。一方、これまでの報道では、Sequoiaが1000万ドル、Greenoaksが4000万ドルを主導した2回のシードラウンドとされていた。Swish Ventures、Netz、エンジェル投資家も参加した。AIRによると、顧客は20社を超え、その約4分の1が大企業である。同社は現在、オンラインで見つけたスキルとアドオンの約27%をフィルタリングしている。従業員は約40人で、AIとエージェントの挙動を研究するラボも含まれる。また最近、The Walt Disney CompanyとCostco Wholesaleで最高情報セキュリティ責任者(CISO)を務めたRyan Knisleyを最高戦略責任者(CSO)に迎えた。AIRはこの資金を、研究者の採用と米国および欧州での市場開拓事業の拡大に充てる計画である。

用語解説
  • MCPサーバー: AIエージェントに外部のツールやデータへのアクセスを提供するサーバー。
  • ランタイム・エンフォースメント: ソフトウエアの稼働中にアクションを検査または遮断する制御。
  • AIエージェント: 人間による限定的な指示でタスクを実行するソフトウエアシステム。