日本の時計業界大手3社であるセイコー、シチズン、カシオは、衰退産業とみなされてきた数年を経て、株式市場で再び上昇相場を謳歌している。セイコーの株価は1日、東京証券取引所で1万1920円に達し、36年ぶりの高値を更新した。今年の上昇率は206%に達し、日経平均の28%上昇を大きく上回っている。カシオは2536円と5年ぶりの高値に達したほか、シチズンは121%上昇し、先月半ばには2920円を付けた。セイコーは、2026年4月から2027年3月までの2027年3月期について、連結純利益予想を280億円に引き上げた。従来予想を50億円上回り、前期比27%増となる。各社は付加価値を高める戦略を進めている。セイコーはグランドセイコーや限定コラボレーションを拡大し、カシオは2030年までにインドの小売網を130店舗に拡大し、現地売上高を2025年の2.5倍にする計画だ。シチズンは、北米でのオンライン販売に加え、中国のAI・半導体投資に関連した工作機械需要の恩恵を受けている。日本の時計輸出は2025年に伸び、特に北米と欧州向けが拡大したほか、機械式の高級時計のシェアも上昇した。投資家は、割高なバリュエーションや、業績の見かけ上の押し上げに寄与している円安の影響に引き続き警戒している。