ドル円は東京午前の取引で155円台後半に落ち着き、155.29円から156.17円の範囲で推移した後、正午時点では156.07円となった。米国債利回りの上昇が一服し、米連邦準備制度による早期利上げ観測が後退するなか、朝方はドル売りが進み、相場を押し下げた。一方、今週の急落を受けてドル円は割安になったとの見方から押し目買いが入り、正午時点で156.09円近辺まで戻したが、明確な方向感は出なかった。ユーロ円は正午時点で181.47円に上昇し、181.52円まで上値を伸ばして取引時間中の新高値を更新する場面もあった。ユーロドルは約10ポイントの範囲で推移し、1.1627ドル近辺を維持した。片山さつき財務相は、ベッセント米財務長官から要求があったとの観測を否定し、要求はなかったと述べた。また、金利上昇を非常に強い警戒感を持って注視していると語った。財務省の三村淳財務官(国際担当)は、日本の為替姿勢に変化はなく、当局は対応準備を整えた状態を維持しながら、米当局者と常時意思疎通を図っていると述べた。7月の家計消費支出は前年同月比3.6%減と、予想された1.7%減を大きく下回り、個人消費の弱さを浮き彫りにするとともに、日本銀行の政策を巡る不確実性を高めた。市場の焦点は引き続き米国債利回りと日米の政策差にあり、米国の利回り上昇期待が弱まって上値を抑える一方、週間での下落後は押し目買いがドル円を支えている。円は日銀の利上げ観測とキャリートレードの巻き戻しを背景に、先に156.34円近辺まで上昇し、1カ月ぶりの高値を付けていた。