欧州ガス価格、71.5ユーロに下落もホルムズ海峡のリスク継続で4週連続上昇

  • 欧州の天然ガス価格は金曜日、1メガワット時当たり71.5ユーロ前後に下落した。
  • 価格は今週6%超上昇し、4週連続の週間上昇となった。
  • ホルムズ海峡の船舶輸送のまひが続き、欧州の冬季在庫が異常に低いなか、湾岸産LNGの供給を妨げ続けている。

欧州の天然ガス価格は金曜日、投資家が中東情勢の再緊迫化を見極めるなか、2営業日連続で下落し、1メガワット時当たり71.5ユーロ前後となった。一方、市場では6%超の上昇となる4週連続の週間上昇が確定した。今回の下落は、3年超ぶりの高値まで急騰した後の直近の約3%の反落に当たるが、米国によるイラン攻撃を受けて同国が地域の米軍基地を報復攻撃したことを背景に、オランダのTTF指標価格は過去1カ月でなお約30%高い水準にある。トランプ大統領はテヘランへの攻撃再開はそれほど長く続かないと示唆したが、ホルムズ海峡周辺の緊張は依然として高い。同海峡では船舶輸送のまひが続き、湾岸から欧州へのLNG供給を妨げ、在庫の積み増しを遅らせている。来冬に向けた欧州のガス在庫は異常に低い水準にあり、LNG貨物をめぐる競争が激化するリスクを高めるとともに、寒い時期に価格急騰が起きやすい状況を招いている。週前半には、オランダの期近TTF先物が1メガワット時当たり74.32ユーロに達し、ホルムズ海峡の通航量が減少するなか、カタール産LNGの出荷遅延がエネルギー市場の地政学的リスクプレミアムを押し上げたことで、原油価格も1バレル当たり91.50ドルを上回った。一方、予測市場の価格形成は、年末にかけて原油がさらに上昇する余地を引き続き織り込んでいる。

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