ドルの裏付けがあるステーブルコインは、現地通貨の変動から身を守ろうとする利用者の需要を背景に、中南米で米ドルの利用を拡大させている。チェイナリシスによると、同地域の仮想通貨取引は2022年7月から2025年6月までに約1兆5000億ドルに達した。暗号資産取引所ビットソでは、2025年にドル連動型ステーブルコインが仮想通貨購入の40%を占め、ビットコインのシェアの2倍を超えた。また、2024年7月から2025年6月までのアルゼンチン・ペソ、コロンビア・ペソ、ブラジル・レアルによる購入では、ステーブルコインの比率が半分を超えた。トークンは従来型の銀行に代わる金融インフラとして見られるようになっている一方、利用しやすさによって、ビットコインや金など他の資産への資金移動も容易になっている。ドルへの信頼が低下すれば、長期的には通貨価値の下落に備える投資につながる可能性がある。