Fervo Energyのユタ州ミルフォードにあるCape Stationプロジェクトは、来月にも送電網への電力供給を開始する見通しであり、米国で初めて商業運転に入る強化地熱システムとなる可能性がある。強化地熱システムは、深井戸を掘削して高温の岩盤を破砕し、地下に貯留層を造成する。これにより、従来型の地熱発電所に必要な限られた地質条件に左右されずに運転できる。Fervoは、特にハイパースケーラーや電力会社、その他の大口需要家による需要が拡大するなか、同プロジェクトによって数十GW規模のベースロード・排出ゼロ電力をアンロックできる可能性があるとしている。同社はGoogleとの新たな電力購入契約を確保し、契約済み電力は約1GWに達した。Southern California Edison、Shell Energy、NV Energyも買い手となっている。Fervoはなお、同社の技術が大規模展開で経済的に競争できることを実証する必要がある。設計の標準化に伴い、掘削費や発電所の建設費は低下しているものの、地熱発電は依然として他の電源より割高である。Fervoは5月のIPOで、応募超過となるなか20億ドル近くを調達した。ただ、同社株は5月15日に過去最高値を付けて以降、約57%下落している。