元将軍で「フトゥーロ・ナツィオナーレ(国民の未来)」を率いるロベルト・バンナッチ氏は、イタリア・チェルノッビオで開かれた年次TEHAアンブロセッティ・カンファレンスで、欧州連合(EU)に政治統合を停止し、代わりに文化的アイデンティティーの擁護に注力するよう求めた。27カ国で構成するEUは規制を削減し、強制ではなく協力の場になるべきだと訴え、経済活動には犠牲と帰属意識に根差した結束力のある社会が必要だと主張した。バンナッチ氏は、右派運動が欧州の未来を担うと述べ、ドイツのための選択肢(AfD)が日曜のザクセン=アンハルト州選挙で政権獲得を目指していることや、フランスの国民連合(RN)の勢力を例に挙げた。7カ月前に発足した同氏の政党は、イタリアで4番目に支持を集める政治勢力となり、来年の実施が見込まれる選挙を前に、ジョルジャ・メローニ首相の連立政権から支持を取り込んでいる。元首相のマリオ・モンティ氏(83)は、バンナッチ氏の政治的な発言が不満や憤りをあおり、ベニート・ムッソリーニを想起させる事態につながる恐れがあると警告した。そうした事態が起きた場合、自分は残りの人生をその阻止にささげると述べた。会場はバンナッチ氏に礼儀正しい拍手を送ったが、モンティ氏にはより温かく反応した。スピードスケート選手のアリアンナ・フォンタナ氏は、モンティ氏の締めくくりの発言に涙が出そうになったと語った。建設業界のロビー活動家アキレ・コロンボ・クレリチ氏は、バンナッチ氏によるEU批判を支持した。