AnchorWatchのCEOでビットコインのコントリビューターでもあるロブ・ハミルトン氏は8月20日、Bitcoin Coreへの初めてのコミットが取り込まれた。AIモデルにコードベースを分析させることで特定したウォレット関連のバグを修正する内容である。ハミルトン氏が立ち上げたBitcoin Red Teamは16人のボランティアで構成され、8月初旬に開始した30時間の取り組みで、390超のビットコイン関連オープンソースリポジトリから4962件の問題を記録した。このうち85件を重大、635件を高深刻度に分類した。ハミルトン氏は早くも5月、Bitcoin CoreでAIを活用したコード分析の実験を始めていた。7月にColdcardのハードウェアウォレットの脆弱性を突かれ、1000BTC超が盗まれた事件が、個人の試みを組織的な取り組みに発展させる一因となった。8月9日ごろ、OpenAIはハミルトン氏が同社のツールを使ってビットコインのさらなるセキュリティー分析を行うことを阻止し、チームはKimi K3を含む代替手段に切り替えた。このプロジェクトは、AIを活用したセキュリティー調査が直面する課題の拡大も浮き彫りにした。つまり、潜在的なバグの発見は迅速化できても、数百のリポジトリにまたがるメンテナーが問題を確認し、優先順位を付け、修正するまでには時間がかかる。30時間で約5000件の問題を発見した一方、数週間のレビューを経て取り込まれたコミットは1件にとどまり、この取り組みは終わった。