米国の個人投資家の間で、株式市場での投資判断をAIエージェントに委ねる動きが広がっている。ロビンフッドやウェブルなどの証券会社は、顧客が「Claude」や「Codex」などのツールを接続し、シグナルの分析や取引の執行を行えるようにしている。この動きにより、アルゴリズム取引の技術的なハードルは下がった。利用者は自然言語で指示を出し、データのスクリーニングや注文の発注から、原油価格やオプションのリターン、大統領のソーシャルメディア活動を材料にした取引まで実行できる。ムームーは4月にエージェント取引を開始しており、米国事業の最高経営責任者(CEO)ニール・マクドナルド氏は、年末までにAIエージェントが同プラットフォームの取引量の約20%を占めると見込んでいる。初期の利用者からは大幅な利益を上げたとの報告がある一方、全米経済研究所(NBER)は、AIが設計した戦略について、単純な指数戦略を上回ることなく、高バリュエーションでアナリストのカバレッジが多い企業に集中したポートフォリオを選好する傾向があると指摘している。研究者や市場専門家はまた、同じような公開データを使うエージェントが同じポジションに殺到し、相場変動を増幅させる可能性があると警告している。ロビンフッドは、AIが運用するポートフォリオを分離し、取引が行われるたびに利用者へ通知していると説明している。この動きは、購読者にメールで無料配信されている日刊ニュースレター「What's News」でも取り上げられた。