パーム油、4970リンギット超に上昇 インドネシアの火災で収穫に支障

  • 通貨安と植物油高を背景に、パーム油先物は5000リンギット前後で推移した。
  • 貨物調査会社は、8月の出荷量が7月比で6.5~14.9%減少したと推定した。
  • 在庫は5カ月ぶりの高水準となり、インドの港湾では荷揚げが最大10日遅れている。

パーム油先物は1トン当たり5000リンギット前後で推移し、2024年12月以来の高値に向かっている。リンギット安に加え、大連とシカゴの食用油価格の上昇が相場を支えた。中東情勢の長期化や供給リスクへの懸念を背景に原油が上昇したことも、追加の支援材料となった。東南アジアでは深刻なエルニーニョ現象により干ばつが強まり、ボルネオ島とスマトラ島で火災や煙害が発生している。焼失面積は20万2000ヘクタールを超えたもようだ。煙害や日照不足、消火活動への人員投入が収穫を妨げ、パーム果実の生育を圧迫する可能性がある。8月の出荷量は7月比で6.5~14.9%減少したと推定されるなど、輸出の低迷が上昇を抑えたほか、在庫は5カ月ぶりの高水準に達した。植物油の大量購入を受けてインドの港湾も混雑しており、貯蔵タンクが満杯となるなか、精製業者が貨物の処理に苦慮し、荷揚げが最大10日遅れている。短期的な輸入需要が弱まる可能性もある。

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