銅、LME最高値更新 関税前の米国向け出荷で供給逼迫

  • 銅のLME最高値更新を受け、フリーポート・マクモラン株は7.2%高の77.99ドルとなった。
  • LME3カ月物銅は日中に1トン当たり1万4694ドルの高値を付けた。
  • チリは第2四半期の生産低迷を受け、年間銅生産量が2.6%減少すると予想している。

銅はロンドン金属取引所(LME)で日中に1トン当たり1万4694ドルの過去最高値を付けた。これを受け、米国上場の銅生産最大手であるフリーポート・マクモランの業績見通しが銅相場の上昇とともに改善し、同社株は7.2%高の77.99ドルとなった。LME3カ月物銅は直近で1.1%高の1トン当たり1万4673ドル。フリーポート株は年初来44%上昇しており、サザン・コッパーやテック・リソーシズの上昇率とおおむね並んでいる。 フリーポート経営陣は、銅価格が10セント上昇するごとに年間EBITDAが約3億9000万ドル増えると試算している。同社モデルでは、2027年と2028年の銅価格が1ポンド当たり5ドルの場合のEBITDAを130億ドル、7ドルの場合を200億ドルと見込む。銅は火曜日の取引で、LMEベースで1ポンド当たり6.60ドルを上回って推移した。これらの会社予想は、新たな報告書で独立検証されていない。 相場上昇を支えているのは、関税措置の可能性を前にした米国向け銅出荷、米国外の倉庫での供給減少、そしてチリの鉱山生産の低迷である。チリは、少なくとも19年間で最低となった第2四半期の生産を受け、年間生産量が2.6%減少すると予想している。一方、モルガン・スタンレーは当初、世界の鉱山供給の増加を予想していたが、現在はおおむね横ばいまたは減少すると見込んでいる。シティグループのアナリスト、トム・マルクイーン氏は、銅価格が年末までに1トン当たり1万5000ドルに達すると予想している。製造業やエネルギー移行関連の需要が予想を上回った場合には、1万7000ドルまで上昇するシナリオも示している。 今回の最高値に関する報告は、LMEでその間に1トン当たり1万4635ドル、1万4617ドルの高値を付けたとする以前の報道とは異なる。新たな報告書は、2026年1月に記録した1万4527.50ドルを従来の最高値としている。投資家は9月10日の欧州中央銀行(ECB)理事会と、9月11日に発表予定の米インフレ統計も注視している。これらはリスク選好、ドルの動き、商品関連株に影響を及ぼす可能性がある。

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