イジー・イングランダー氏が創業したミレニアム・マネジメントの運用資産は970億ドルに達し、6年前の2倍超となった。1000億ドルに迫る数少ないヘッジファンドの1社となる。ミレニアムは10月1日に220億ドルの新規コミットメントを受け入れる予定で、当初は20億ドルを資金請求し、残りを4年間で引き出す。流動性の低いクレジットファンド向けに追加で30億ドルを集めることも検討している。年間リターンが通常10%を上回ることから、運用資産は今後数年で1300億ドルを超える可能性がある。独立したトレーディングチームを中央集約型の運用基盤が支えるポッド型運用モデルにより、ミレニアムは安定したリターンを目指しながら規模を拡大してきた。同社はジャイン・グローバルやアルバー・キャピタル・パートナーズを含む数十の小規模ヘッジファンドにシード投資を行っており、今後も同様の取り組みを増やす方針である。ミレニアムの創業来の年率リターンは約14%で、損失を計上した年は2008年の1度だけだった。この年は3.5%下落した。運用資産は2025年におよそ760億ドルから790億ドルへ増加し、その後、既報の920億ドルを経て現在の970億ドルに達した。同社は2024年にも100億ドルを調達し、その資金プールの最後の50億ドルを8月に運用へ振り向けた。77歳のイングランダー氏の資産は推定320億ドルで、9月4日時点のブルームバーグ・ビリオネア指数では75位にランクされている。こうした成長はヘッジファンド業界全体の拡大を反映している。同業界の運用資産は年央時点で5.6兆ドルに達した一方、投資家や規制当局は、似たポジションを取る大手運用会社に資金が集中することで市場ストレスが増幅される可能性を懸念している。