グーグルはデジタル市場法(DMA)に対応するため、欧州の検索結果を大幅に再設計し始めた。ホテル、航空会社、レストランを対象に、リアルタイムの価格や空き状況、直接予約リンクなどの機能を削除する。専門検索エンジンは目立つ位置に表示される一方、企業情報の掲載内容は減り、グーグルのアルゴリズムに基づいて順位付けされる。グーグルによると、変更はエクスペディアやBooking.comなどの仲介業者に恩恵をもたらす一方、地元企業には不利となり、29年に及ぶ検索サービスの歴史で最大の品質低下に当たるという。今回の展開に先立ち、欧州委員会は検索で自社サービスを優遇したとして、グーグルに4億6000万ユーロの制裁金を科した。これとは別に、Google Playを巡って4億3000万ユーロの制裁金も科している。合計8億9000万ユーロの制裁には、9月23日と報じられている対応期限が伴っていたが、グーグルは具体的な展開時期を公表していない。違反が続けば、グーグルの全世界売上高の最大5%に相当する定期的な制裁金を科される可能性がある。グーグルによると、DMA関連の従来の変更により、欧州企業への無料の直接予約流入は30%減少した。ただし、根拠となるデータは公表していない。EU域外のユーザーには影響しない。