アルゼンチンのパタゴニア地方は、大規模AIデータセンターの候補地として浮上している。Tom’s Hardwareによると、OpenAI、アマゾン、グーグルが同地域でのプロジェクトを検討している。年間を通じた冷涼な気候により冷却コストを抑えられる可能性があるほか、水力、風力、シェールガス、開発が進む太陽光発電など、複数のエネルギー源を利用できる。OpenAIは、250億ドルを投じる出力500メガワットのクリーンエネルギー型データセンター計画を確認したと報じられている。ポーランドのGreen Capitalは出力300メガワットの施設に30億ドルを投資する計画で、米国企業FlexDomesは第1段階として出力120メガワットの計画を示している。Pampa Energiaは別途、ネウケン州のロマ・デ・ラ・ラタ発電所に隣接するデータセンターを計画しており、需要は最大500メガワットとなる可能性がある。初期段階では20~40メガワットの試験運用を行い、関連する電力インフラに約9億ドルを投じる計画である。パタゴニアには1万7300の氷河があり、エネルギー面でも優位性を持つ一方、光ファイバー網の整備がまばらで、電力網にも不備があるほか、先住民コミュニティーの反対や、次期アルゼンチン大統領選を巡る不確実性もある。同地域は、アマゾンとグーグルがすでに大規模展開を行っている近隣の南米諸国との競争にも直面している。