アシックス、2000万株・700億円上限の自社株買い発表

  • アシックス、東京証券取引所での取引を通じて最大2000万株の自社株買いを決議
  • 2000万株は発行済み株式の2.82%に相当し、取得総額の上限は700億円
  • アシックス、9月30日付で自己株式2500万株を別途消却へ

アシックスは取締役会で、上限を2000万株、取得総額を700億円とする自社株買いを決議したと発表した。発行済み株式数の2.82%に相当し、約4億5620万ドルとなる。期間は9月10日から2027年3月31日までで、東京証券取引所での市場買い付けを通じて取得する。これとは別に、アシックスは9月30日付で自己株式2500万株を消却する。発行済み株式数の減少を通じて、1株利益の押し上げにつながる。日本のスポーツ用品メーカーであるアシックスは過去最高益を更新しており、8月には2026年3月期の業績予想を上方修正した。発表後、同社株は急伸し、9月9日午後1時34分時点で前日比104円高の4153円となった。今回の自社株買いは、需給改善と流通株式数の削減によるROE(自己資本利益率)向上を目的とする、より広範な資本政策の一環である。アシックスは、特にランニングシューズを中心とする高性能スポーツ用品への世界的な需要の恩恵を受けている。買い付ける株式は消却予定の株式とは別であり、最終的にどう扱うかについて同社は明らかにしていないため、追加消却の可能性も残されている。今回の発表は、好業績の日本企業がROEやPBR(株価純資産倍率)の改善を求められるなか、余剰資本を株主還元に振り向け続けている状況で行われた。市場はアシックスの対応について、経営陣が現在の株価を割安と判断していることを示すものと受け止めた。

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