英食品飲料連盟(FDF)によると、食品・ノンアルコール飲料のインフレ率は12月に3.9%へ上昇し、2027年7月には6.4%でピークに達する見通しである。FDFは従来、インフレ率がほぼ10%に達すると予想していた。米イラン戦争やホルムズ海峡の閉鎖、欧州の干ばつ、エルニーニョ現象に伴う気象の影響で、エネルギー、物流、包装、農業のコストが高止まりするため、ピークの水準は低下する一方、従来の予想より長期化するとFDFは説明した。食品・飲料のインフレ率は7月に1.3%へ低下した一方、消費者物価全体の上昇率は2.9%へ上昇した。英イングランド銀行は、食品インフレ率が12月までに3.5%、総合CPIが3.1%に達すると予想している。ただ、家計のインフレ期待を形成するうえで、食品とエネルギーの価格が特に重要だとみている。食品・飲料価格は2020年以降、約40%上昇した。FDFによると、給与関連税の引き上げや広告・包装規制の強化により、業界のコストは昨年20億ポンド増加した。FDFは政府に対し、不健康と分類される食品のマーケティングに関する規制強化計画を一時停止するよう求めた。さらに、干ばつや異常な暑さによる農業被害に加え、英国の食料自給率の低下が、長期的な供給リスクを高める可能性があると警告した。