レイヤーゼロ、量子耐性Jolt zkVM向け「Akita」導入

  • レイヤーゼロは、Jolt向けポスト量子多項式コミットメント方式「Akita」を発表した。
  • Akitaは65KB~80KBの証明を生成し、証明生成を2~3倍高速化する。
  • Akitaは、レイヤーゼロとa16z cryptoの提携を通じて、初日からJoltに組み込まれる。

レイヤーゼロは、ポスト量子ゼロ知識証明向けに設計したオープンソースの格子ベース多項式コミットメント方式「Akita」を発表した。2026年9月9日に発表されたAkitaは、同種の方式として初の実運用対応プリミティブとされ、a16z cryptoと共同開発したZeroブロックチェーン向けJoltゼロ知識仮想マシンのオープンソースかつ量子耐性版「Lattice Jolt」に実装される。Akitaは証明生成スタックにおける楕円曲線暗号を、ML-DSAやML-KEMなどポスト量子標準でも使われるModule-SIS仮定に基づく格子ベースのセキュリティに置き換える。レイヤーゼロによると、Akitaが生成する証明は65KB~80KBで、ハッシュベースのポスト量子方式の200KB以上と比べて小さい。また、証明生成を2~3倍高速化し、メモリー使用量をおよそ半分に削減するという。a16z cryptoによると、Lattice Joltは検証も2~3倍高速化でき、100KB未満の証明を生成し、さらに圧縮できる可能性もある。システムは128ビット安全性を目標とし、CPUでは毎秒200万回超、AppleのMetal GPUフレームワークを搭載したMacBookでは毎秒1000万回超のRISC-Vサイクルに対応する。証明生成に必要なメモリーは1サイクル当たり約300バイトから200バイトに減少し、モバイル端末で数百万サイクルの証明生成が可能になった。レイヤーゼロはAkitaについて、完全に量子安全なZeroスタックに向けた初期段階と位置付けており、メインネットの前後にさらなるアップグレードを予定している。Lattice Joltのゼロ知識機能に関する論文も後日発表する予定である。

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