UBSグループのセルヒオ・エルモッティCEOは、イランとウクライナの紛争に関連するエネルギーや海運の混乱、サプライチェーンのひっ迫、根強いインフレ、高い借り入れコストなど、地政学・経済面のリスクが積み上がっているにもかかわらず、金融市場は過度に楽観的になっていると述べた。人工知能(AI)やデータセンターなど新興技術への投資が成長と市場を支えているものの、根底にある脆弱性を取り除いたわけではないと指摘した。UBSの顧客は、AI、テクノロジー、米国資産、ドルへの投資を維持しながら、セクターや地域に分散しており、保有資産を全面的に引き揚げているわけではない。UBSウェルス・マネジメントのCIOは、雇用統計の改善と、7月の個人消費支出(PCE)インフレ率が前年同月比3.7%となったことを受け、2026年に米連邦準備制度理事会(FRB)が25ベーシスポイントの利上げを2回実施すると予想している。従来は金利据え置きを予想していた。同行は、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジが3.50~3.75%から4.00~4.25%に上昇すると見込んでいる。市場が織り込む9月利上げの確率は、約50%から約60%に上昇した。