米国株は9月10日、原油価格の急騰や米国債利回りの上昇、インフレ懸念の再燃がリスク資産を圧迫し、下落して取引を終えた。10月物のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油は1バレル当たり102.48ドルで取引を終え、前日比6.43ドル(6.69%)上昇した。日中には103.06ドルまで上昇した。11月物ブレント原油は6.34%高の107.63ドルとなり、両先物とも5月19日以来の高値で引けた。ブレントは年後半の開始以降、約30%上昇し、100ドルを上回った。継続する米国とイランの紛争、タンカーへの攻撃、さらにイエメンでイランが支援するフーシ派によるモカの掌握を受け、ホルムズ海峡、バブ・エル・マンデブ海峡、スエズ運河を通る輸送への懸念が高まったためである。IBK投資証券は、緊張が米中間選挙まで続く可能性があり、衝突が拡大して米国と中国を巻き込む展開もあり得ると指摘した。ダウ工業株30種平均は0.60%安の5万2064.10、S&P500種株価指数は0.58%安の7591.70、ナスダック総合指数は0.65%安の2万6081.72となった。10年物米国債利回りは日中に4.97%まで上昇し、2023年10月のピークである4.99%に迫った。30年物利回りは5.360%で取引を終え、2004年6月以来の高い終値となった。2年物利回りは4.548%に上昇した。8月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.4%、前年同月比5.4%上昇し、予想の5.3%を上回った。一方、CMEのFedWatchでは、9月の利上げ確率が約60%となり、米連邦準備制度が次回会合で金利を据え置いた場合でも、金融引き締めが株式相場の重しとなる懸念が再燃した。