イラン産原油の積み出し量は2026年8月、日量およそ22万〜26万バレルとなり、同年初めの約185万バレルから8割超減少した。減少の背景には、7月14日に再発動された米国の海上封鎖がある。封鎖によりホルムズ海峡南方の海域はイランのタンカー輸送に対して封鎖され、7月半ば以降、取締線を通過した原油輸送は確認されていない。7月の積み出し量は日量約74万バレルだった。封鎖前に積み込みを終えたタンカーが出港を完了したためであり、8月の実績は近隣の買い手や洋上貯蔵(タンカーに保管された原油)に移された貨物のみを反映している。数十隻の商船が航路変更を余儀なくされ、イランの一部タンカーは2026年9月までに米軍の攻撃を受けた。イランは原油輸出を継続できるとしているが、追跡データによると、同国は封鎖前から洋上に保有していた在庫に頼っている。陸上の貯蔵施設が満杯になる中、この供給源には限りがある。一方、イラン以外の湾岸諸国からの輸出は2026年9月までに日量840万〜1080万バレルへ増加した。今回の封鎖により、需要の先行きがすでに不透明な世界市場からイラン産の供給が日量約150万バレル減少した。これはアルジェリアやアンゴラの1日当たりの生産量に匹敵する。