米下院、上院86対11可決の対ロ制裁法案を採決へ

  • 上院は2026年8月7日、対ロ制裁法案を86対11で可決した。
  • 法案は、ロシア産エネルギーの主要輸入国5カ国に最大100%の関税を課すことを認める。
  • 米下院規則委員会は2026年9月14日に審議条件を定める。

米下院は、上院が2026年8月7日に86対11で可決した「リンゼイ・O・グラム氏の2026年ロシア・イラン制裁法案」の採決に向けて準備を進めている。法案は、ロシア産原油・天然ガスの最大輸入国5カ国に対し、トランプ大統領が最大100%の関税を課すことを認める内容で、中国、インド、トルコが含まれる。ロシア政府高官や金融機関への制裁も拡大し、制裁逃れに使われる船舶輸送網を標的とするほか、1996年イラン制裁法を5年間延長する。一定の条件下では、天然ガス輸入に占めるロシア産の比率が15%未満の国が適用除外の対象となる可能性がある。 米下院規則委員会は2026年9月14日に審議条件を定める会合を開く予定で、その後に本会議で採決される見通しである。法案は上院で超党派の幅広い支持を得ており、トランプ大統領も支持しているが、民主党議員からは関税引き上げが消費者コストを押し上げる可能性への懸念が出ている。すでに導入されている関税は、2026年に1世帯当たり平均820ドルの負担を加えると試算されている。提案された関税が実施されれば、ロシア産原油の主要購入国のコストが上昇し、ロシアによるウクライナ侵攻以降もモスクワとのエネルギー関係が重要な位置を占めてきたトルコとインドに、外交面でさらなる圧力がかかることになる。

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