ロシアによる攻撃が黒海の港湾や主要産業を圧迫するなか、ウクライナでは約400億ドルの輸出収入が脅かされ、インフラや固定資産の被害は100億ドル近くに上る見通しである。2026年の国内総生産(GDP)は1.5ポイント押し下げられる可能性がある。穀物の取扱能力は月約600万トンから400万トンに減少し、鉄道・道路輸送が担う港湾向け貨物量は通常の33〜40%にとどまっている。経済省は、制限が続いた場合、2026年下半期の輸出損失は70億〜80億ドル、年換算では80億〜150億ドルになると試算している。国内歳入は最初の8カ月間で予測を13億5000万ドル下回った。一方、ウクライナは国内歳入と国内借り入れによる390億ドルに対し、防衛に420億ドルを支出した。戦争の1日当たりコストは2024年の1億4000万ドルから約1億9000万ドルに増加しており、キーウには非軍事支出を削減し、西側諸国の支援を確保するよう圧力が強まっている。